藤崎瑞希伝説
2012年、5月20日、ついに
恐れられていた事態が起こった。
以前から防衛省が極秘裏に設立した科学テロ調査部隊は
超能力者の存在を確認していたのだが、
今回は特筆すべき大事件となった。
国会議事堂が、火の海と化したのだ。
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「新世界の神になる。」
そう言い残してネット界から忽然と姿を消した男、
藤崎瑞希が、
再び現れたのだった。
2012年5月2日、日本初の米国系首相、
ビル•ロビンソン首相の殺害予告が届き、
予告通り、
ビル首相が殺害され、また多くの議員も犠牲になり
立法機関は混乱状態となってしまった。
「これだけはいっておくぞ腐れオタクども」
各地のテレビ局に彼のしたたかな笑顔が映っていた。
「俺に逆らったやつは全員処刑だ」
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「事態はとても重いわね」
宮崎速美特殊部隊隊長は沈痛な面持ちであった。
「相手はワールドワイドウェブを使用した遠隔攻撃が可能、ランダムに指定したIPアドレスを持ったコンピュータの科学組成と構成を自在に変化させ広範囲に影響を及ぼす爆弾プログラムを作って攻撃する事が可能」
「
遠隔攻撃に使われるコンピュータはネットに繋いだパソコンに限らず、無線LANや携帯電話も可能。特定のターゲットを攻撃する事も出来る」
この数日後、日本国内の男女含め800人が爆破による損傷により死亡ないし重傷であることが報告された。
話によれば、2ちゃんねるやニコニコ動画で藤崎瑞希関連のもので、
藤崎瑞希本人を誹謗中傷する内容をコメントしたPCのアドレスデータを割り出して、
粛正を行ったというのだ。
日本警察は全く動かなかった。
藤崎瑞希の意向にそわないことをすればどうなるかということを言われ
脅迫されたらしい。
「ゆるさねぇ。。」
一人の男がそこで立ち上がった。
藤崎は現在国会議事堂でワインを片手にくつろいでいた。
そこにあの男がやってきた!
「SK2!」(エコー)
「藤崎、おまえ、いい加減にしろや」
「なんやおまえ、腐れオタクか」
このような会話が続いたあと、ついに戦闘開始となった。
(続く)